とにかく編集しないで、書きに書く

 このようなメッセージをいただきました。

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私は、国語嫌いなのに文系に進み、本を読むのが嫌いなのに文系の教師を目指しています。
アメリカに限らず、日本でもそうですが、文化人類学(私の専攻)の授業は、特に読み書きが求められています。

現在、唯一自分の欠点をしったことがあります。
それは、アイデアがあっても、それがすぐに言葉にできない。そして文章構成能力がないという点です。
そのため、ペーパー提出ギリギリまで同じことを繰り返し、紙の上に言葉を載せるまでに最低一週間かかります。そのため、提出期限一日前から書き上げるといったスタイルをしてしまいがちです。
今でもそう、明日までに仕上げないといけないペーパーを二ページ分書いて、そこから進んでいません。

自分のアイデアをすぐに文書構成する方法はありますか?
それから、高校の国語の教師として、読書嫌いな私にオススメな本や読みやすい本がありましたら教えていただければと思います。
(私のレベルといいますと、高校一年生の最初に習う羅生門は、今でも理解できない程度です)
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とにかく編集しないで書きに書く
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 今、セールスレターの勉強をしていて、そこで、ダイレクト出版の小川さんという方がおっしゃっていることがあります。

 それは、書くときに、同時に編集しないということです。
 普通、私たちが文章を書いているとき、「こんなん書いても、しょうがないよな〜」とか思いながら、書いたり消したりしているでしょう。「何を書こうかな」と考え込んでいることも多い。

 そういう風な、編集作業を一切やめて、変換ミスも何も、ワープロの画面を隠して、編集できないようにして、とにかく、「次どう書こうか」というような、心の内なる声も含めて、すべて、文章にしてしまうのだそうです。そうやって、とにかく、頭の中から浮かんでくることを、遮(さえぎ)ってストップさせないで、全部、文章に一旦はき出してしまうというのです。

 そうやって書いたものを、そのまま提出するわけではないのだから、とりあえず、文章を頭の中から出していくという作業を、編集で遮(さえぎ)らない。そして、そうやって、一旦出てきて、形になったものを対象にして、後から大胆に、編集していくのです。

 セールスレターの場合には、「よい文章」より「身近に感じさせる文章」が大切ですので、編集の仕方には違いがあるでしょうが、どんどん文章を書いていく、思いを文章に表現していくという点では、有効な方法だと思います。

 「書きたいことがおありになる」ということですから、一度この方法をお試しになるのも、面白いと思います。

 私自身、この方法で、といっても、まだまだ、書く途中でいっぱい編集していますから、純粋にこの方法を実践するところまではいっていませんが、「書くときに、編集しない」ということを意識するようになってから、文章を書くスピードと量が上がり、書くときの気分も、ずいぶんと楽になりました。

 ここのところ、私の書く文章が、また一段と長くなったのも、このことと関係しています。

 『ねこの小論文・作文講義』で説明したやり方とは、全く別方向の考え方ですが、一度試してみる価値はあるやり方だと、私は思っています。

マインドマップにブレインダンプ
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 あと、私も今勉強中で、説明できるほどではありませんが、マインドマップやブレインダンプにも、興味を持っています。
 これらはいずれも、文章を書くのに有効だと最近評価されてきているものです。

興味を持てるものをどんどん読む
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 私は、国語の教員なのに、本を読まない子なので、お勧めする本といっても、特にはありません。
 が、自分が興味を持てるものについて書いてある本を、ハウツウ本でも、小説でも、評論でも、どんどん読むのがよろしいのではないでしょうか。
 ものすごく効率重視の一面的な考え方をすれば、小説より、評論文や解説書を読んだ方が、文章を書くためなら、効果を実感できるのは早いでしょうね。

 書く問題に対しての視点を、それらを読むことですぐにある程度仕入れることができますから。

あえて言うなら
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 あえて言うなら、以前紹介した、浅見帆帆子という人の『あなたは絶対!運がいい』は、生き方を考える上では、私は一押しのお勧めだと思います。
 ただ、文章を書くためにという観点でしたら、それほど役には立たないでしょう。

 ごく最近続編が出たようです。まだ読んでいませんが、これ以上の新しい内容は、それほど期待できないような気がします。

コメント

  1. りゅうじろう より:

    私も文章は苦手です。
    自分の場合、思考の視野狭窄、思考放棄にならないように
    気をつけいます。
    コミニケーションツールである文章は、本来自分を
    表現出来なければ意味はないですよね。
    論法等伝える為の方法論は沢山ありますよね。
    私は自分の伝えたい事(論点)に関して数点の切り口を用意して
    それを組み立てる。
    私の基本はこんなものです。
    そんなに構える事はしていません。
    最近、ビジネス分野では「PREP」で論理をまとめるのが
    主流になっていますね。
    「point」結論  [reason」理由 「example」事例 「point」結論
    で構成されています。
    つまり「起承転結」ではないと言うことです。
    「結理事結」で構成されています。
    ビジネスの世界でも「for you」の姿勢があることになります。
    「一問百答」と考え、多角的に物事を捉える事で
    視野狭窄をしないよう思考の偏りをしないよう
    気をつけ、論理を構成していく
    それから、自分の想いをどう伝えるべきか
    それを、相手の感情変化を予想しながら
    想いを伝えていく。
    一言で言ってしまえば、「地頭力」になるのでしょうか(笑)
    アウトプットを意識するより「内観」することで
    ぶれのないアウトプットに繋がるかもしれませんね。
    コミニケーションである以上「for you」の姿勢が大事だと思います。

  2. Neko Fumio より:

     りゅうじろうさん、コメントありがとうございました。
    勉強になりました。
     考えたことを、次の日記に書いてみました。 
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=791278612&owner_id=14874745

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